オルソケラトロジーとは?

オルソケラトロジーとは、一般的なコンタクトレンズとは異なり、寝ている間に特殊な形状をしたレンズを装用する事で角膜の形状を平坦化して、近視や乱視を矯正する方法です。
朝起きてレンズを外した後も一定時間角膜の形が保持され、昼間コンタクトレンズやメガネを装用せずに裸眼で生活することが可能です。

オルソケラトロジー治療開始直後には、矯正効果は弱く短時間しか良好な裸眼視力は持続しませんが、毎日装用を続けることで、1〜2ヵ月後には良好な裸眼視力が得られます。
また、手術ではないのでしばらく使用を中止すれば元の状態に戻すことができるため、メガネやコンタクトレンズなどの他の矯正方法に切り替えることも可能です。
最近ではオルソケラトロジーの「近視進行抑制効果」も注目されており、今後は近視が進行している小児のみなさまへの更なる治療効果が期待されております。

オルソケラトロジーのメリット・デメリット

メリット

  1. 日中は裸眼で生活できます。
    スポーツ(野球やサッカーなど)や水中スポーツ(水泳やサーフィン、スキューバダイビングなど)に眼鏡やコンタクトレンズが不要です。
  2. 手術不要で睡眠中に視力回復
    夜間のみ角膜形状を矯正するコンタクトレンズを装用し、視力を回復させます。装着をやめれば形状は元にもどります。裸眼視力を改善させたいけれど手術に抵抗があるかたにお勧めです。
  3. 子どもも治療可能
    幅広い年齢層に対応可能で、小学生低学年(6歳)頃から治療可能です。高齢の方の制限はありませんが、45歳以上の方は手元が見づらくなる可能性があります。
  4. 子どもの近視進行抑制効果が期待できる
    オルソケラトロジーレンズの装用は成長期の子供の近視進行の予防に非常に効果的である事が報告されていますので、子供の近視矯正には最適です。

デメリット

  1. 毎日の装用・レンズケアをする必要がある
    基本的にはレンズを毎晩装用する必要があり、通常のハードコンタクトレンズと同様に毎日のレンズケアが必要になります。
  2. 高度近視や乱視の場合は矯正できない場合があり、遠視は矯正不可
  3. 視力が回復、安定するのに日数がかかる
    治療を開始した直後は視力が安定しづらく、日によってよく見えにくいということもあります。最初のうちは日中の矯正効果時間が短く、夕方以降に見えづらくなることもあります。
  4. ハロー・グレアが起こる場合がある
    夜間に光が周りに散って見える(ハロー・グレア)現象が起こることがあります。

オルソケラトロジーが向いている人・向いていない人

オルソケラトロジーに向いている人

  • 6歳以上で中等度(-4D程度)までの近視と軽度の乱視の方
  • 近視の進行を抑制したいお子様
  • 裸眼で日常生活を過ごしたい・スポーツを楽しみたい方

オルソケラトロジーに向いていない人

  • 妊娠中・授乳中、または妊娠の可能性がある方
  • レーシックなどの屈折矯正手術を受けたことのある方
  • 円錐角膜の方、重症のドライアイの方
  • 定期検査に通えない方
  • 職業上、常に適正な視力が必要で視力の変化があった時に業務の中止ができない方
  • しっかりと睡眠時間がとれない方

オルソケラトロジーの近視抑制効果

近年、オルソケラトロジートレンズの近視抑制効果についてさまざまな研究が国内外で行われ、近視がすすみにくくなるというデータがいくつかの文献によって発表されております。
オルソケラトロジーにおける近視抑制効果は下記のような理論に基づいています。

近視抑制効果のしくみ

近視眼に対して通常の単焦点眼鏡で矯正を行いますと、周辺部の遠視性デフォーカス(焦点ぼけ)を生じてしまいますが(図下)、オルソケラトロジー後は周辺部角膜が肥厚、スティープ化するため周辺での屈折力が増し、その結果、周辺網膜像での遠視性デフォーカスが改善するという仮説が提唱されています。

低濃度アトロピン点眼薬(マイオピン)併用で、より高い効果が

オルソケラトロジー単独治療に比べ、オルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼薬(マイオピン)を併用する事で、近視の進行が1年間で約50%抑制されたという報告もあります。

オルソケラトロジー 処方費用・保証について

処方費用

片眼=9万円 両眼=18万円(税込)

※強度近視や乱視用の特注の場合は片眼=10万円 両眼=20万円(税込)
※初年度6回分の検査診察費用を含みます。(1カ月2カ月3カ月6カ月9カ月12カ月分)
※6回分以降は3,000円/回
※洗浄保存液等のケア用品は別途購入費用がかかります。

保証

1年以内のレンズの破損は左右1回ずつ保証がございます。

(レンズにシリアルNo.が刻印されており、破損レンズの刻印部分が必要。紛失は対象外)

レンズの交換

破損・紛失・更新の場合→ 片眼=5万円(税込)
強度近視や乱視用の特注の場合は片眼=6万円(税込)

※適応検査は自費診療となり5,000円(税込)費用がかかります。
※1週間のレンズのトライアル体験代として10,000円(税込)かかります。(ケア用品込)
※その後、オルソケラトロジーを正式に継続される場合の処方費用はトライアル体験費用を差し引いた残額の17万円税込 (特注の場合は19万円税込)をお支払いして頂きます。
※継続されない場合はレンズをご返却いただきます。
(体験中にトライアルレンズを破損・紛失の場合等は1枚17,000円(税込)のお支払いになります)

Q&A

痛みはありますか?

レンズはハードタイプですので、多少の異物感はありますが、痛いということはまずありません。 また瞼を閉じれば、異物感も薄れます。

近視の進行を抑制するの?

オルソケラトロジーレンズの装用は成長期の子供の近視進行の予防に非常に効果的である事が報告されていますので、子供の近視矯正には最適です。
【オルソケラトロジー治療中の近視学童において眼球波面収差が眼軸長伸長に及ぼす影響(Ophthalmology 122:93-100, 2015.)】
【5歳、6歳の小児に対して行ったオルソケラトロジー2年間の治療成績(臨眼 72(5): 729-733 , 2018.)】

安全性は?

オルソケラトロジーは、これまでアメリカを中心に40年以上の歴史があり、合併症の頻度は通常のコンタクトレンズ使用と同等といわれています。オルソケラトロジーに用いられるハードコンタクトレンズは酸素透過性が非常に高い素材を使用しています。アメリカ食品医薬品局(日本の厚労省にあたります)が就寝時の夜間連続装用を2002年に認可してから世界中に急速に広がりました。
角膜そのものを削る近視手術と比べると低侵襲であり、治療を中断するのも再開するのも患者様自身の選択に任されている点が特徴です。

年齢制限はありますか?

レンズの管理と取り扱いが可能であれば特に年齢の制限はありません。
幅広い年齢層が治療の対象となっています。

治療に向かない人はどんな人ですか?

強度近視や強い乱視、眼疾患のある方、コンタクトのケアができない方等。 いずれも、検査により簡単にわかりますのでご相談ください。

レンズの扱い方、ケア方法は難しくないですか?

多少注意を要しますが、基本的な扱いは通常のハードコンタクトレンズと変わりません。
レンズのケアは、指定する洗浄保存液をご使用いただきます。

注意しなければならない事はなんですか?

オルソケラトロジーレンズは、屈折矯正を目的としてデザインされた特殊なコンタクトレンズです。
従って、眼科専門医の指示による装用スケジュールを守る事によって、最大の矯正効果を得る事ができます。

オルソケラトロジーは医療費控除の対象になりますか?

オルソケラトロジー治療は医療費控除の対象になりますので、10万円を越した費用は補助が得られます。
ただし、ケア用品は医療費控除対象外です。
詳しくは、下記の国税庁のホームページをご参照ください。
オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除

診療時間

※水曜午後は手術となります

14:00〜17:30

【休診日】 水曜・木曜が祝日の場合は休診となります。
診療受付は、各診療時間の30分前までとなります。ご了承ください。

診断内容


眼科一般糖尿病網膜症・網膜剥離・網膜裂孔
白内障・緑内障アレルギー性結膜炎(花粉症)
麦粒腫・霰粒腫低性近視(調節緊張)
眼精疲労・ドライアイ眼鏡・コンタクトレンズ処方