
硝子体手術を要する病気の説明
❖ 硝子体出血
硝子体とは、眼球の大部分と占める透明なゼリー状の組織です。この組織が網膜をけん引したり、炎症を持続させたり、混濁したり出血することによって視力に障害を及ぼします。
硝子体手術の目的は、この混濁した硝子体や増殖した網膜硝子体の組織、あるいは貯留した血液や病原菌を除去することなどで、疾患に応じた目的・効果があります。
❖ 糖尿病網膜症
糖尿病のコントロールが悪い状態が続くと網膜の毛細血管が虚血をおこし、出血や黄斑部に浮腫(腫れ)をおこし視力低下をきたします。またさらに進行すると新生血管が出現し大出血(硝子体出血)や牽引性の網膜剥離をきたします。
❖ 網膜剥離
網膜と硝子体に異常に強い癒着がある場合、硝子体の液化や牽引により網膜に裂け目ができ、 その下に水(液化硝子体)入り込むことにより網膜剥離がおきます。放置した場合は失明することがあります。
❖ 網膜静脈閉塞症
網膜の静脈が高血圧による動脈硬化などが原因で詰まって(閉塞して)血液成分が血管から漏れ出し、眼底出血や網膜の中心部(黄斑部)に浮腫(ふしゅ:むくみ)でできるなどの障害を引き起こす病気を網膜静脈閉塞症と言います。症状としては、物が歪んで見える、目のかすみ、視野欠損、視力低下が現れます。放置していると、網膜に酸素や栄養が行き届かず、新生血管が作り出され、硝子体出血や網膜剥離、血管新生緑内障を併発することがあります。
❖ 黄斑円孔
網膜の中心部(黄斑部)に穴が開く病気で視野の中央が見えなくなり視力が低下する病気です。早期の手術により視力回復が期待できます。
❖ 黄斑前膜
網膜の中心部(黄斑部)を含む網膜の後極部に膜が張り、その膜が収縮することにより視力低下や、 ゆがみをきたす病気です。